2012年05月の記事


「夕暮れ時」
<<中国>>--西安--


西安の、夕暮れ時の裏通りの光景である。

屋台に灯が点り、帰りがけの女性が店を覗き込んでいる。

この店は何を売っているのだろうか、野草などを乾燥させた食材のようであるが、定かではない。

西安の裏通りは一風変っており、この石造りの門を潜ると、西安の中心部の大広場に出られるのだが、この門の中はかなり広く、門の上は城郭になっており、それかずっと続いていて、街の中心部を囲っている。

我々はこの門を潜った中に有る、かなり大きな餃子の専門店で、夕食を摂る事になっているのだが、周囲の光景が面白く、ずっとあちこちを撮影しながら歩いたのであった。
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「紡ぐ」
<<中国>>--西安--


夕食前のひと時に立ち寄った織物店で、実際にテーブルクロスを織っている女性の姿。

此処の店を見学した時、織物の実演より、この機を織る若い女性が、綺麗な女性だなと思って、彼女の真剣な仕事の姿に焦点を合わせて、シャッターを切ったのであった。

こうしたデモの後に、沢山の織物の有る店の中に案内されて、売込みが展開されるのは、お定まりのケースである。

私は此処で、綺麗な織物の布地で作られた状差しを、お土産用に幾つか買った。

いつもの事であるが、現地調達をするお土産は、嵩張らずにキャリーケースに入るものを買うことにしている。
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「横断歩道」
<<中国>>--西安--


西安の西門前の道路は、滅茶苦茶に広い。

当然横断歩道も長く、しかも信号が無いから、渡り切るのに一苦労である。

流石土地が広い中国では、道路の広さも半端ではないが、西安は北京などと比べると、車の量なども少なく、何となく長閑な感じがする。

前方には如何にも中国風の、建物が有るが、どうやらレストランのような雰囲気だが、食事時にはこんな大きなレストランも、客で満席になるのであろう。

我々が行ったレストランも、夕食時になると客で溢れかえるが、その光景は想像を絶する賑やかさである。
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「オート三輪タクシー」
<<中国>>--西安--


このオート三輪を改造したタクシーも、中国では立派な交通乗り物である。

タイなどのトゥクトゥクよりは一回り大きく、運転席と客席の間に隔壁が有る様である。

しかし車の造りは、如何にも手作りの一品仕様といった感じが強く、客席のドアも、開いたまま走っている。

本格的なタクシーも数多く走っているが、こちらの方が小回りが効くようだし、ラッシュの時は却って早く目的地に着くかもしれない。

目の前を通り過ぎるこのオート三輪タクシーを、流し撮りで狙ったが、近過ぎて、タイミングが合わず、少しブレたようである。
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「乗り合いバス」
<<中国>>--西安--


西安の西門近くの広いロータリーに、乗り合いバスがやってきた。

ちょっと小振りのバスだが、外観は日本のバスとあまり変らないようだ。

車体の周りに、広告が施して有るのも、日本と似ているが、最近日本の都バスなどは、あまり広告を見掛けなくなったような気がする。

日本では車掌の居ないワンマンバスがほとんどだが、どうやら中国では、車掌が居るようである。

運転手の脇の助手席に座っている、赤い服の女性は車掌のようである。

彼女の後ろの客席には、鉄棒の仕切りが有り、びっしりと乗客が立っている。

まだラッシュでもないのに、こんなに混んでいるのは、流石人口の多い中国だからだろうか。
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「玄奘三蔵と大雁塔」
<<中国>>--西安--


西遊記でお馴染みの三蔵法師の立像と、大雁塔の光景。

西安駅の南6キロの位置にある大慈恩寺は、唐の第三代皇帝高宗が母のために建てた寺院だが、その境内に、この大雁塔は有る。

この塔の中には玄奘三蔵がインドから持ち帰った、サンスクリット語の経典が収納されており、6世紀当時、その経典の翻訳に、博識のある多くの僧が此処で従事したのである。

西遊記は物語であるが、三蔵法師は実在の人物であり、当時の皇帝の支援により、気の遠くなるようなシルクロードを旅したことで知られている。

車や列車の無い時代に、馬や駱駝で長旅をした玄奘三蔵の偉業は、強い仏心が成せる覇業であった事であろう。
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「腹ごしらへ」
<<中国>>--西安--


露店を張る女性たちの昼食風景。

腹が減っては戦が出来ぬとばかり、ざくろを並べた店の前で、持参したのであろう昼食を食べる、売り子の女性の逞しい姿である。

別に店を構える訳でなく、大きな竹篭の中に入ったザクロを、地面にじかに並べるだけであるから、実に気楽な商売方法である。

座っている椅子も、何かの空き箱のようなものであるから、元手は商品のザクロだけであろう。

しかし、こうも沢山のザクロ売りが軒を連ねると、果たしてどれだけ売れるのかと、気になる所ではある。
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「オート三輪」
<<中国>>--西安--


懐かしさを覚える光景である。

中国では、経済成長目覚しく、真新しい高級乗用車が行き交う反面、このような昔懐かしい、オート三輪も、堂々と大手を振って、道路を走っている。

日本では、とうの昔に姿を消してしまったオート三輪だが、貧富の差が激しい中国では、こんな車も、一家を支える重要な道具なのであろう。

金太郎飴のように、大半の家庭が中流階級のような生活になった日本と比較すると、中国はこれからまだ発展の余地を残した大国と言えるであろう。
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「さらばアルハンブラ」
<<スペイン>>--グラナダ--


長く続いたアルハンブラ宮殿の情景も、この堀を過ぎれば外に出る事となる。

この宮殿は、こうした掘割とレンガ塀に囲まれている所を見ると、矢張り王族達の住む宮殿を守る古城といった感じが強い。

世界遺産として、古くからグラナダのシンボルとして存在するこの宮殿の有様は、苔むした石垣や城壁、そして見張り櫓を見れば、お分かりいただけるだろう。

夜になると、堀に据えられた照明器具によって、城全体が幻想的にライトアップされることであろう。

スペイン・ポルトガルシリーズは、まだやっと半分と言った所だが、限の良い所で、また中国シリーズに移ろうと思う。
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「花のトンネル」
<<スペイン>>--グラナダ--


アルハンブラ宮殿の見学を終えて、帰る道の光景。

道の両脇に咲く夾竹桃の花を纏めて、トンネルのように造成している。

宮殿の名残りを惜しむ演出としては、申し分の無い帰り道であろう。

我が家にも、私が出掛けた時に買って来た夾竹桃の苗が、見事に大きくなり、毎年花を咲かせる。

この木は草の如く、繁殖力が旺盛で、初夏に花が咲くと、ずっと霜の降る頃まで、長く花が咲いているのが特徴である。

前出の紫色の花の名は、ジャカランダだと、昔からお付き合い頂いている女性に教えて頂いた。
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「城壁に咲く花」
<<スペイン>>--グラナダ--


壁に沿って、びっしりと紫色の花を咲かせている花の姿。

この花の名は、一体何と言うのだろうか。

バラも有るが、この濃い色の紫は、この宮殿の重厚さに合っている様に思える。

池の淵に沿って設置されている噴水からは、周囲の建物の壁に反響して、妙なる水音が絶えず聞こえている。

歴代の王たちは、こんな中庭を通って、別の宮殿へと足を運んだのだろうか。

決して派手ではない、これらの庭園の花々は、宮殿のすばらしさを損なわない程度に、ひっそりと佇んでいるようである。
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「庭園⑥」
<<スペイン>>--グラナダ--


木立の中にある庭園の姿、その二。

大きな木が所々に有るこの庭園は、木立ちが強い日光を遮ってくれて、爽やかな心地がする。

中央に有る噴水は、微かに水が出ており、巨大な受け皿のような水受けの回りから、水が滴り落ちている。

その水音が此処の庭を、一層涼しげに感じさせているようだ。

この庭には、オレンジのような実のなる木も有るが、庭の中に咲いている白い花は、一体何の花なのであろうか。

百合の一種のような感じもするが、花が細かいので、定かではない。
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「遠望」
<<スペイン>>--グラナダ--


中庭の一廓から、宮殿を通してはるかに広がる丘陵地帯を望んだ。

此処の塔のある宮殿の一部には、行く事はなかったが、ちょっと広いテラス状の中庭などがあり、ムードが漂っている。

写真で見る限り、起伏の多い地形を巧みに利用して、それぞれの建物は存在しているようである。

宮殿の先には、街並みなどがほとんど無く、なだらかな平野が続いている。

平野の先には、シェラ・ネバダ山脈の端が遠望出来る。

この山脈のお蔭で、アルハンブラ宮殿は、豊富な水に恵まれているのである。
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「造形美」
<<スペイン>>--グラナダ--


ある中庭の、噴水を通して見た庭園の光景。

自然の地形を活かして、この庭は池と噴水を主体に、絶妙な造形美を醸している。

こんな庭園の光景は、ある意味日本の庭師、小堀遠州の造園技術と似ているのではないだろうか。

もっとも彼の庭園には、枯山水と称する、実際の水を使わずに池を表現している作品が多いのであるが…

国は違えど、何処の国にも、卓抜した庭師は存在するものである。
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「留め金」
<<スペイン>>--グラナダ--


あちこちの、壁の随所に見られる、馬の留め金具。

この青銅の金具は、うっかりすると見落としてしまうが、良く見ると結構凝った作りになっているので、カメラに収めてみた。

鷲のような鳥の嘴には、人間の顔をした環を銜えている。

これが何を意味するのか、分からないが、イスラムの教えの中には、何か謂れが有る様である。

今でこそ馬は周囲に見当たらないが、中世の頃には、武士などの貴重な戦闘道具であった事だろう。
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「庭園⑤」
<<スペイン>>--グラナダ--


池を配した庭園の光景。

前方の建物の中から、この池の水は流れ出ている、一風変った庭園である。

物見台のような石の櫓の下から、この水は湧き出しているようで、細い水路を通って池に水が注がれている。

アルハンブラ宮殿は、至る所に水路が有り、その水が様々な形で、実に見事に利用され、それぞれの庭園を潤いの有るものにしているようである。

奇を衒わない自然の形で、水と一体化した宮殿は、水の宮殿に相応しい造りなのである。
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「パラドール・デ・グラナダ②」
<<スペイン>>--グラナダ--


アルハンブラ宮殿の敷地内にあるホテルの遠景。

このホテルの正面入口は入ることが出来ないので、右手に廻った所から見る、ホテルのクラシカルな眺め。

とてもホテルとは思えない建物だが、それが却って歴史を感じさせ、どんな室内なのか覗いて見たくなる衝動に駆られる

元々は修道院を改造したホテルというから、さぞかし中も時代を感じさせる造りなのであろう。

庭園のバラ園や、歴史的な構造の建物を見るに付け、どんなホテルライフが楽しめるのか、興味津々である。
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「パラドール・デ・グラナダ」
<<スペイン>>--グラナダ--


アルハンブラ宮殿の敷地内にある、唯一の格式あるホテルの入り口。

このホテルは、15世紀に建てられたサンフランシスコ修道院を改装した、パラドール(ホテル)である。

宮殿の敷地内に有るため、人気が高く、ゲスト専用のパディオ(中庭)には宮殿を流れる水音が心地良く響くのだと言う。

治安も行き届いており、宮殿の朝景や夕景をカメラに収める事が出来るので、宿泊を希望する客が多いが、部屋数が36部屋しかないため、予約は極めて取りにくいという。

部屋の中はイスラム調の、調度品で統一されており、趣が有るとの事で、機会があれば、宿泊してみたいものである。
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「陳列品」
<<スペイン>>--グラナダ--


ある王宮の部屋に入った時、こんな陳列品が飾ってあった。

色鮮やかな陶器類は、皿と皿に細工をした時計が主のようである。

これは陳列しているだけでなく、売り物なのであろうか。

それにしては、値段も説明も何も表示しておらず、矢張り展示物なのかと、思わざるを得ない。

こんな素敵な置時計が、暖炉の上などに置かれていたら、さぞ見栄えがするだろうなと思ったものである。
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「アセキアの中庭へ」
<<スペイン>>--グラナダ--


この石段を降りるとアセキアの中庭に出る。

石段を降り切った所に有る、石門の上の二対の獅子像が目を引いて、一枚撮った。

先に見える日の当たる建物は、ヘネラリフェ離宮の回廊である。

アルハンブラ宮殿は、このように複雑に入り組んでいて、ガイドが居なければ迷子になってしまいそうである。

それぞれの建物は、似ているようであるが、少しずつ趣を異にしている。
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「回廊からの眺め」
<<スペイン>>--グラナダ--


回廊の楕円状の窓から眺める、宮殿の遠景。

この回廊の様子は、前に掲載したが、実に効果的に出来ている。

綺麗な花が咲き乱れる庭園側は、開放的に柱だけの構造だが、反対側の眼下の森や宮殿、そしてグラナダの街を眺めるのには、このアーチ状の窓を通してと言う事になる。

このアーチ窓を通してみると、遠近感が良く分かるし、暗い半円形のフレーム越しだと、絵画のように一層遠景がはっきりと強調されて、見応えが有る。

回廊一つ取っても、緻密な設計によって、このアルハンブラ宮殿の価値を高めていると言えるだろう。
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「庭園④」
<<スペイン>>--グラナダ--


宮殿と宮殿との間には、実に様々な形式の中庭が有る。

此処の庭は、大木の周りを見事に庭園として造形し、大きな木と植込み、そしてその中に咲く花を調和させている。

造園にはあまり関心の無い私でも、こうして様々なスタイルの庭園を見るのは、とても興味深いものがあった。
此処には大きな照明器具が植え込みの中に配置されているから、夜になると大木と、建物を照らし出す、照明が点灯されるのだろう。

どんな演出がされるのか、気になるところだが、夜間の宮殿には入れないだろうから、一体誰がその光景を鑑賞するのであろうか。

中央に有る噴水からは、この時は水が出ていなかったが、噴水時は更に庭園を見応えのあるものにすることだろう。
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「バラの咲く庭」
<<スペイン>>--グラナダ--


アルハンブラ宮殿の数ある中庭には、四季を通じて何かしら花が咲いているようである。

手入れの行き届いた庭園と噴水、そしてバラの花が、周囲のイスラム建築の建物と良く調和して、心の和むひと時を見る者に与えてくれる。

噴水から噴出す水音を聞きながら、のんびりと午睡を楽しみたいと思ったものである。

広い宮殿の中を散策していると、多少の疲れもあり、程好い眠気が襲ってくる。

此処を訪れる客の目を楽しませてくれる造園のために、一体何人の庭師が居るのだろうと、詰まらぬ事を考えたのであった。
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街をバックに
<<スペイン>>--グラナダ--


前出の高台から望む、アルハンブラ宮殿の城壁とグラナダの街をバックに、相棒と記念写真を撮ってもらった。

帽子が嫌いな私は、ゴルフの時以外は滅多に帽子を被らないから、スペインの強い日差しの下では、ご覧のように直ぐ日焼けしてしまう。

午後の太陽の光が眩しく、こんな時は帽子を持ってくれば良かったと、後悔するのである。

グラナダは、マドリッドから車で約8時間の所に有る人口25万人の都市だが、さほど街は広くないのが、この写真からもお分かりいただけるだろう。

静かな歴史の香りのする、住み良い街と言った雰囲気が漂っているのである。
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